Uranium
ウラン
ウラン(Uranium)は周期表で92番目の元素であり、化学記号はUで表されます。ウランは非常に重い金属であり、天然に存在する放射性元素の中で最も豊富なものの一つです。
ウランは地球の地殻中に広く存在し、鉱石や岩石などさまざまな地層に含まれています。ウランの鉱石は主にウラン鉱石と呼ばれ、ウラン酸化物やウラン酸塩などの形態で見られます。
ウランはその放射性の性質から、原子力発電や核兵器の製造など、さまざまな産業で利用されています。特に、ウラン235とウラン238の核分裂反応は、原子炉での核エネルギーの生成に使用されます。また、ウランは軍事目的にも使用され、核兵器の核燃料として用いられます。
ウランの取り扱いには高い安全対策が必要であり、放射線被曝のリスクを最小限に抑えるために様々な規制や管理が行われています。
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- 記号
- U
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- 分類
- アクチノイド
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- 原子量
- 238.02891(3)
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- 電子配置
- [Rn] 5f3 6d1 7s2
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- 電気陰性度
- +3 +4 +5 +6
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- 価数
- +3 +4 +5 +6
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- 常温常圧での状態
- 個体
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- 単体密度(g/cm3)
- 19.05
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- 発見者
- クラップロート(1789、ドイツ)
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- 備考
- 最初に発見された放射性元素です。粉末状のものは空気中で自然発火します。ウランに中性子を当てると核分裂することが1939年に発見されました。自然のウランを分離濃縮した濃縮ウランが原子炉用燃料として使用されています。