Rhenium
レニウム
レニウム(Rhenium)は元素周期表の第7周期に位置する金属元素で、化学記号はReで表されます。原子番号は75です。レニウムは非常に希少な元素であり、地殻中の存在量は非常に少なく、主に鉱石や銅の副産物として産出されます。
レニウムは非常に高い融点と沸点を持ち、耐熱性や耐食性に優れています。そのため、高温の環境での利用や耐食性部品、触媒などの用途に適しています。また、レニウム合金は高温の環境下での強度や耐久性を向上させるためにも使用されます。
工業的には、レニウムは航空機のターボジェットエンジンや触媒の製造、放射線源や半導体の製造などの分野で重要な役割を果たしています。また、レニウムは核医学や放射線療法にも用いられる放射性同位体としても利用されます。
レニウムの希少性と工業的重要性から、その採掘と精製には高いコストがかかります。そのため、レニウムの利用は特定の技術や産業に限られています。
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- 記号
- Re
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- 分類
- 遷移元素
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- 原子量
- 186.207(1)
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- 電子配置
- [Xe] 4f14 5d5 6s2
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- 電気陰性度
- -3 -1 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7
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- 価数
- -3 -1 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7
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- 常温常圧での状態
- 個体
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- 単体密度(g/cm3)
- 21.02
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- 発見者
- ノダック(1925、ドイツ)
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- 備考
- 溶ける温度はタングステンの次に高い。人工元素をのぞくと1925年に最後に発見された元素です。フィラメントや電気炉に使われています。