Radon

ラドン

ラドン(Radon)は周期表で86番目の元素であり、化学記号はRnで表されます。ラドンは非常に放射性が高く、天然に生成される放射性ガスです。
ラドンはウランやトリウムなどの放射性元素の崩壊によって生成されます。これらの元素が地下の岩や土壌中に存在し、ラドンは岩や土壌から放出され、地下水や地下空洞を通じて地表に移動します。特に地下空洞や地下室などの密閉された空間では、ラドンの濃度が高くなる可能性があります。
ラドンは無色、無臭、無味であり、人々が気付かないうちに吸い込むことがあります。長期間のラドンの吸入は、肺がんのリスクを増加させる可能性があります。そのため、特に屋内のラドン濃度を測定し、必要に応じて対策を講じることが重要です。建物の換気やラドンガスを取り除くためのシステムの設置などが有効な対策として取られます。

  • 記号
    Rn
  • 分類
    希ガス
  • 原子量
    [222]
  • 電子配置
    [Xe] 4f14 5d10 6s2 6p6
  • 電気陰性度
    +2
  • 価数
    +2
  • 常温常圧での状態
    気体
  • 単体密度(g/cm3)
    0.00973
  • 発見者
    ドルン(1900、ドイツ)
  • 備考
    無色・無臭の気体で希ガスグループに入っています。放射性元素。空気中や温泉,地下水などにほんのすこし含まれています。ガラス管に入れたものはラドン管としてガンの治療に使われています。一番重たい気体。安定同位体がない。