Phosphorus
燐(リン)
燐(りん、Phosphorus)は元素周期表の15番目に位置する非金属元素で、化学記号はPです。自然界では広く分布し、無色無臭の固体として存在します。燐は生物体にとって重要な要素であり、DNAやRNA、ATP(アデノシン三リン酸)などの生体分子の構成要素として必須です。また、燐は農業や工業などのさまざまな分野で広く利用されています。例えば、肥料や洗剤、火薬などの製造に用いられます。
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- 記号
- P
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- 分類
- 非金属元素
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- 原子量
- 30.973762(2)
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- 電子配置
- [Ne] 3s2 3p3
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- 電気陰性度
- -3 -2 -1 +1 +2 +3 +4 +5
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- 価数
- -3 -2 -1 +1 +2 +3 +4 +5
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- 常温常圧での状態
- 個体
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- 単体密度(g/cm3)
- 1.823
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- 発見者
- ブラント(1669、ドイツ)
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- 備考
- 上記の融点・沸点・密度は赤リンのもの。三大肥料の一つです。なかでも白リン[黄(おう)リン]は、淡黄色のやわらかい固体です。非常に猛毒です。空気中で何もしなくても発火するので、水中に保存します。赤(せき)リンは、暗赤色の固体で毒性がなく、マッチや花火の原料に用いられます。同素体(白リン[黄リン]・赤リン・紫リン・黒リン)