Neptunium
ネプツニウム
ネプツニウム(Neptunium)は、周期表で93番目の元素であり、化学記号はNpで表されます。ネプツニウムは人工的に合成された放射性の元素であり、ウランの中性子捕獲によって生成されることが一般的です。
ネプツニウムは原子炉や核兵器の燃料としての研究目的で最初に合成されましたが、その後、原子力発電所や核兵器の製造にはほとんど使用されていません。代わりに、ネプツニウムは放射性同位体を利用した科学研究や実験、および放射線源としての用途に利用されています。
ネプツニウムの化学的性質や挙動は、その放射性のために研究が難しく、取り扱いには特別な注意が必要です。また、ネプツニウムは核兵器開発や拡散の潜在的な材料としても扱われ、国際的な核拡散の制御と監視が重要視されています。
-
- 記号
- Np
-
- 分類
- アクチノイド
-
- 原子量
- [237]
-
- 電子配置
- [Rn] 5f4 6d1 7s2
-
- 電気陰性度
- +3 +4 +5 +6 +7
-
- 価数
- +3 +4 +5 +6 +7
-
- 常温常圧での状態
- 個体
-
- 単体密度(g/cm3)
- 20.45
-
- 発見者
- マクミラン、アベルソン(1940、アメリカ)
-
- 備考
- 超ウラン元素と呼ばれる物の一つ。マクミランとアベルソンが、ウランに中性子をぶつけてつくり出した最初の超ウラン元素。人工衛星の原子力電池の製造原料として使われています。安定同位体がない。