Neodymium
ネオジム
ネオジム(Neodymium)は、希土類元素の一つであり、化学記号はNdで表されます。原子番号は60であり、周期表上ではランタン(La)とプラセオジム(Pr)の間に位置しています。ネオジムは銀白色の金属であり、比較的軟らかく、空気中で酸化されやすい性質を持ちます。
ネオジムの最も顕著な特性は、強力な磁性を示すことです。この特性から、ネオジムは強力な永久磁石の素材として広く使用されています。ネオジム磁石は、モーターや発電機、スピーカー、ハードディスクドライブなど、多くの電子機器や産業製品において重要な役割を果たしています。
また、ネオジムはレーザーやガラスの着色剤としても使用されることがあります。その他の用途としては、照明や化学反応の触媒としての利用などがあります。
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- 記号
- Nd
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- 分類
- ランタノイド
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- 原子量
- 144.242(3)
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- 電子配置
- [Xe] 4f4 6s2
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- 電気陰性度
- +2 +3
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- 価数
- +2 +3
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- 常温常圧での状態
- 個体
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- 単体密度(g/cm3)
- 7.01
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- 発見者
- ウエルスバッハ(1885、オーストリア)
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- 備考
- 水に少しづつとけて水素を発生します。空気にさらすとすぐに反応してしまいます。ガラスに添加したり、レーザー装置の発光部分に利用しています。他に質量数145と148、150がある。