Astatine

アスタチン

アスタチン(Astatine)は、周期表で85番目の元素であり、化学記号はAtで表されます。アスタチンはハロゲン元素に分類され、ヨウ素と同じ族に属します。
アスタチンは非常に希少で放射性の元素であり、自然界ではごく微量しか存在しません。そのため、地球上での存在量は非常に少なく、人工的に生成されることが一般的です。
アスタチンは非常に放射性が高く、その半減期は非常に短いため、短時間で分解して安定な元素に変化します。その放射性特性から、アスタチンは医学や化学研究において放射性のトレーサーや放射線源として使用されることがあります。
また、アスタチンの化合物は、がん治療の研究や放射線治療の分野で検討されています。ただし、その放射性の高さと有毒性のため、適切な取り扱いが必要です。

  • 記号
    At
  • 分類
    半金属
  • 原子量
    [210]
  • 電子配置
    [Xe] 4f14 5d10 6s2 6p5
  • 電気陰性度
    -1 +1 +3 +5
  • 価数
    -1 +1 +3 +5
  • 常温常圧での状態
    個体
  • 単体密度(g/cm3)
    -
  • 発見者
    セグレ(1940、アメリカ)
  • 備考
    揮発性があり、水に溶けます。ヨウ素に近いが、より金属っぽい性質を持っています。放射性元素。安定同位体がない。